敵を知ろう。
ベストな治療方法を探そう。
だが、私には知識がほとんどない。
今の私は、ヒノキの棒一本で魔王に挑むようなものだった。
ありがたいことに、今は検索すればたくさんの情報が見つかる。
「猫 鼻腔内リンパ腫 治療」
と検索すると、
・抗がん剤には様々な種類があること。
・L‐CHOP、CHOP、COPなど、治療法にもいくつか種類があること。
そこで、ふと気付いた。
チビは、どんな抗がん剤を打ったのか。どんな治療方針で進めていくのか。
先生の言葉を思い返すが、記憶が曖昧で分からない。
大事なことなのに。
「ちゃんと聞いておけばよかった。」そう思った。
覚えているのは、最初の2ヵ月は週1回、その後の4か月は2週間に1回ごとに抗がん剤を打つこと。
そして、最初の1週間だけステロイドを飲むことだった。
情報を照らし合わせると、おそらくCHOP療法だろう。次の診察で先生に聞いてみよう。
次に、記事に抗がん剤と一緒にサプリを併用して飲ませることもある、という記事を見つけた。
口コミなどを参考に「コルディ」「スーパーオリックス」を注文した。
どちらも免疫力を高めるものらしい。食にこだわりのあるチビが食べてくれればいいのだが。
抗がん剤を打ってから、チビは少しマシになったものの、依然として血の混じった鼻水、涙目、くしゃみ、鼻からズーズー音の症状が続いていた。
日に日に痩せて骨が浮き彫りになっていくが、カリカリはほとんど食べなかった。
匂いの強いものがよいと聞いて色んな缶詰やパウチを試した。
だが、彼女は銀のスプーンのとろリッチと、CIAOのエネルギーちゅ~る。これ以外口にしようとしなかった。
これに混ぜて与えてみよう。
その前に、先生に食べさせてもよいか確認しとこう。
いろいろ調べて少し気分が落ち着いた。
パソコンをしまい、座椅子に座るとチビが胡坐の上に乗ってきた。不安なのかこの頃はよく私に引っ付いていた。
抗がん剤を打ったのにいまだ鼻のズーズー音は続いている。
効くまで時間がかかるのかな。
首を傾げながら、よくなれ~と念じつつチビの頭を撫でた。
