愛猫チビのリンパ腫闘病記⑥~抗ガン剤が効かないと気付いた日~

抗ガン剤治療4週目は、ドキソルビシン。

強い薬と聞いていたので、副作用も強く出るのではないかと心配だった。
しかし幸いにも、半日ほど下痢と吐き気があっただけで、酷い症状が続くことはなかった。

鼻のズーズー音や鼻水もおさまり、鼻の通りが良くなったおかげで食欲も増した。

5週目は抗ガン剤の投与はなく、血液検査のみだった。

結果は良好。
少し腎臓の数値が高かったが、そこまで心配するほどではないと言われて安心した。

これで、抗ガン剤治療の1クール目が終わった。

抗ガン剤治療は最初の1クールが大事だと聞いていたので、無事に終えることができて嬉しかった。

チビも通院に慣れてきたのか、以前ほど暴れることはなくなった。
ただ、帰り道で物凄く文句を言われる。

2クール目からは、また1週間に一度の通院になる。
大変だけれど、このまま乗り越えていけると思っていた。

姉の友人が飼っている猫も、チビと同じ鼻腔内リンパ腫を発症していた。

その子も同じCHOP療法を受け、無事に寛解までたどり着いたと聞いた。

だから私は、チビもきっと同じように乗り越えられると信じていた。

しかし、2クール目が始まると、不穏な影が差し始めた。

6週目と8週目。

ビンクリスチンを投与したあと、決まって鼻水やくしゃみなどの症状が出るのだ。

最初は、薬の効果が出るまで時間がかかるのだろうと思っていた。
けれど、1週間経っても症状がおさまる気配がない。

一方、7週目のシクロフォスファミドを投与した時は、次の日には症状がおさまった。

まさか。

私はスケジュール手帳を開いた。

チビが抗ガン剤治療を始めてから、毎日欠かさず体調を書き記していた。

これまでの記録を、一つずつ見返していく。

そして、その「まさか」は確信に変わった。

症状が出ているのは、決まって同じ抗ガン剤を投与したあとだった。

チビには、ビンクリスチンが効いていない。

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